堺市土塔町の旧家が再出発する最大限の可能性を考えて欲しい、との依頼を受け御当家の方たちのお気持ちを考慮し対話をかさねながら、200年近い歴史の時間と現代との接点を見つけるアートの体験を考えてみました。
歴史の大きな転回点や流れは、学校で学習するでしょう。しかし本来歴史、文化といったものはごく身近にはじまることを体験していくものです。身近で起こるほど、体にこたえ、より感動するものなのです。
旧家にはそこに住んだ人間だけが知っている春夏秋冬と毎朝夕があります。また匂い立つ生活、家々の規律…。
その移ろいは同じように庭の木や石たちにもあるわけです。
その人間だけが居なくなった空間で、いろいろな空気を感じながら何が出来るかはやってみないと判らない部分が大半であるのですが 一つには皆様に、芸術をより身近に感じていただくこと、参加していただくことそして町や村がそれによって元気を出していただけることを希いました。
「美」とは心と体をとぎすまさなくては本来感じ得ないものです。伝わってくるものがいかにあるか、感じることが「美」ではないでしょうか。そこから感動が生まれます。伝える人も、受け止める人も。
この土塔庵では、感じていただきます。土塔庵に足を踏み入れたところから、お客様本人が参加する舞台が、始まっているのです。
身近にアートを体感していただくことで、歴史や文化、自分自身への問いかけなど忘れかけていたものの大切さを思う契機になれば、そしてまたアーティスト達もいろいろな形で交流できる機会になれば、嬉しく思います。
学芸員 堀田淳一
土塔庵は「登録有形文化財」に登録されました。
計5つの建造物が登録されています。
文化庁登録有形文化財等データベース http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/index_pc.asp
土塔庵は「大阪ミュージアム」に登録されました。
建物と寄席が、それぞれ「建物」と「イベント」部門で紹介されています。
大阪ミュージアム構想HP http://www.osaka-museum.com/index.html
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